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タイトルが示す通り、大ヒットアルバム「The Battle of Los Angeles」を引っさげてのワールドツアーから届けられたライブ映像である。ザック
デ ラ ロッチャ脱退から約半年後の2001年2月に発表されたこのDVDだが、見てみるや否やついこの前の2000年6月の幕張メッセでのレイジアゲインストザマシーンのジャパンツアー・ライブを思い出し、もうこのライブを生で拝むことができないということが信じられなかった。人気絶頂で今を代表するバンドだったのに、なぜかもう今はいないという矛盾のおかげで、全く現実味を感じられなかったのを覚えている。
セットリストは当然3rdからの選曲が多いものの代表曲がずらりと並び、特に後半からはレイジ アゲインスト
ザ マシーンのベストヒットセレクションと言ってもいい内容である。演奏能力も高く、相変わらず凄まじいテンションで駆け抜ける感じの構成だ。ただ、レイジの曲というのはメッセージそのものなので、何千回も同じ歌詞を発して同じ演奏をするようなものではないと個人的に思う。初期のBombtrackに比べてこの時期のBomtrackでは明らかにザックの声の張りや演奏のエネルギーが劣ってしまい、慣れ慣れになってしまった感じを強く受ける。09.No
shelterでは思い出したかのようにカメラを意識し始め、14.Freedomでの断末魔の叫び+倒れ込みもお決まりのようにこなすザック。しかもそのFreedom曲後半から倒れ込みのためのジャンプを開始しようとする際、チラっと後方に目をやり、安全確認しているザックの姿を俺は見逃さない。
明確なメッセージ性を持ったバンドだったのにもかかわらず、曲作りには慎重だったため、次々新たなメッセージを発表することができなかったことがこのバンドにとって命取りだったような気がする。フラストレーションが溜まる一方だったに違いない。
と、少しマイナスなイメージの濃いレビューになってしまったが、レイジアゲインストザマシーンのライブ音源をこれまでに一度も聞いたことのない人であれば、十分すぎるほど素晴らしいライブで、特に08.Know
your enemyや11.Bulls on parradeを見れば度肝を抜かれることは保証できる。ただ、レコード店に1stビデオと本作が並んでいたら前者を買うことを今一度強くお薦めしておく。
しかしあの巨大な幕張メッセの空間を、「The Battle of Tokyo」という何のひねりもない一言で書かれた布切れ1枚だけで装飾しているレイジアゲインストザマシーンが好きだった。ザック、お前がステージの上から俺を指差して「父ちゃん」と最後に言ってくれたことは一生忘れない。
2003/05/22
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